6月に入ると、急に気温が上がる日が出てきます。天気予報を見ながら「今日は外、どうしようかな」と迷う朝が、そろそろ始まる時期です。
やましろマガジンでエリアを担当しているタカシです。6月はまだ大丈夫ですが、7月に入ると気温だけでなく「今日アラートは出てるかな」を出がけに確認するのが習慣になっています。今回は宇治市が案内している熱中症対策の情報をもとに、何を見ておくと動きやすいかをまとめました。
アラートの種類の違い、クーリングシェルターとクールスポットの使い分け、水分補給の量のめやすまで、順番に触れていきます。
宇治市が今年も熱中症対策の案内を更新しています
宇治市では毎年この時期に合わせて、熱中症に関する情報を公式サイトでまとめています。今年も5月に内容が更新され、アラートの確認方法やクーリングシェルターの案内が整理されています。
「市の公式サイトって開いたことがない」という方も多いと思いますが、熱中症については毎年ちゃんと内容が更新されていて、近くの涼める場所の案内も載っています。一度だけでも見ておくと、いざというときに動きやすくなります。
「警戒アラート」と「特別警戒アラート」は何が違うのか
アラートには二段階あります。名前が似ているので混同しやすいのですが、基準がはっきり違います。簡単に言うと、「警戒」は予防行動を呼びかけるもの、「特別警戒」は屋外の活動そのものを見直す段階です。
| 種類 | 発表の基準(暑さ指数) | 主な対応 |
|---|---|---|
| 熱中症警戒アラート | 都道府県内の一地点でWBGT33以上 | 外出・運動を控える、エアコン活用 |
| 熱中症特別警戒アラート | 都道府県内のより広い範囲で危険な暑さが予測されたとき | クーリングシェルター開放、屋外活動の中止・延期も検討 |
WBGT(暑さ指数)とは、気温・湿度・日射をまとめて数値化したもので、体への熱ストレスを表す指標です。警戒アラートは4月第4水曜日から10月第4水曜日の期間中、前日の夕方と当日の早朝に発表されます。特別警戒アラートは前日午後2時ごろの発表となるので、前日の夕方のニュースで確認しておくのが一番動きやすいです。
アラートをどこで確認すればよいのか
スマートフォンのウェザーニュースアプリや Yahoo! 天気でも確認できますが、最も確実なのは環境省の「熱中症予防情報サイト」です。当日の京都府の発令状況と、観測地点ごとの暑さ指数の予測が時間ごとに確認できます。
宇治市のページからもリンクが張られていて、京田辺の観測地点を選ぶと宇治周辺のめやすが分かります。毎日開くのが大変な方は、天気アプリの通知設定をオンにするだけでもかなり変わります。
特別警戒アラートが出たときのクーリングシェルター
クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、市区町村が冷房設備のある施設を正式に指定した、誰でも無料で涼める場所です。公民館、図書館、市役所庁舎などが多く、2024年4月施行の改正気候変動適応法によって制度化されました。
クールスポットが平時から使える場所なのに対し、クーリングシェルターは熱中症特別警戒アラートが発表されたときだけ開放される、いわば非常用の涼み場所です。宇治市では市役所庁舎などが指定されています。
どの施設が開放されるかはアラート発令時に宇治市の公式サイトで案内されます。発令前日の夕方のニュースでアラートを確認したら、あわせて宇治市のページを一度開いておくと、当日に動きやすくなります。
熱中症になりやすい人・環境のめやす
同じ暑さの日でも、体への影響には個人差があります。自分や家族がどのくらいのリスクにいるか、おおまかに把握しておくと声かけのタイミングが変わります。
- なりやすい環境
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高温・高湿度の屋内外、急に暑くなった日、日差しが強くて風が弱い場所。
- なりやすい人
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高齢者・乳幼児・肥満の方・体調が悪い方・その夏初めて暑さにさらされる方。特に高齢者はのどの渇きを感じにくいため、本人が気づかないうちに水分不足になっていることがあります。
「暑さに慣れていない人」というのは、梅雨明け直後や旅行先など、急に気温が上がった環境に体が追いついていない状態のことです。6月はまだ体が慣れていない時期なので、気温がぐっと上がった日は特に注意が必要です。
水分補給は「1日1.2リットル」が目安です
環境省は、食事以外の飲み物として1日1.2リットルを目安としています。500mlのペットボトル約2.5本分です。「2リットル飲もう」とよく言われますが、あれは食事中の水分も含んだ1日合計の数値なので、飲み物だけで2リットル飲む必要はありません。
大量に汗をかいたときは、水だけでなく塩分の補給も必要です。スポーツドリンクや経口補水液が補給しやすいのですが、持病がある方・高血圧の方は塩分過多になることがあるため、かかりつけ医に補給の仕方を確認しておくと安心です。
エアコンは「もったいない」と思わずに使う
「まだ6月だから」「少しくらい我慢しよう」という気持ち、わかります。ただ、熱中症の搬送者数は6月から増え始めています。室内で静かにしていても、気づかないうちに体温が上がることがある。
エアコンの冷やしすぎが気になる方は、すだれや遮熱カーテンで日差しを入れないようにするだけでも、室内の温度が全然違います。エアコンと遮熱カーテンの組み合わせは電気代の節約にもなるので、一緒に試してみるとちょうどいいバランスが見つかりやすいです。
具合が悪くなったとき、まず何をするか
熱中症かなと思ったとき、最初に確認するのは「呼びかけに反応があるかどうか」です。反応がなければすぐに119番、反応があれば涼しい場所に移動させて体を冷やしながら水分を補給します。
日陰や屋内の冷房が効いた場所へ。衣服をゆるめて体を冷やします。
氷のうや保冷剤があれば、この三か所を集中的に冷やします。太い血管が通っているので体温が下がりやすいです。
自力で飲める状態であれば、少しずつ補給します。反応がない・意識がおかしいときは飲ませず、すぐ119番を。
「救急車を呼ぶべきか迷う」という場面には、救急安心センター(♯7119)に電話すると、専門のスタッフが判断を一緒に考えてくれます。
「119番を呼ぶほどではないかもしれない」という迷いが一番危ないパターンです。迷ったらまず♯7119に電話するという選択肢を、頭の片隅に入れておいてください。
高齢の家族がいるなら「声かけ」が一番の対策
宇治市の案内でも強調されていますが、高齢者は自分で暑さに気づきにくいため、周囲からの声かけが重要です。「エアコン、つけてる」「今日水飲んだ」という確認を習慣にするだけで、だいぶ違います。
- 夜間もエアコンを使っているか確認する
- 日中、こまめに電話や声かけをする
- 食欲が落ちているときは水分補給のタイミングも確認する
- 持病があってスポーツドリンクを避けている場合は、医師に補給方法を確認しておく
「エアコンをつけると体に悪い」と思っている高齢の方もまだ多いです。節電を頑張りすぎているケースもあるので、そのあたりを自然に話せる機会があるといいと思っています。
宇治市の「クールスポット」は気軽に使える場所です
宇治市では、アラートの有無にかかわらず「宇治で涼もうキャンペーン(クールスポット)」として、外出中に無料で涼める場所を案内しています。宇治市健康づくり・食育アライアンスと連携した取り組みで、毎年夏に実施されています。
クールスポットの一覧は宇治市公式サイトで確認できます。アラートが出ていない日でも使える場所なので、自分の行動圏にどこがあるか、あらかじめ一か所だけ覚えておくと動きやすいです。
コンビニや薬局でも十分涼めるのですが、こうした施設が公式に案内されていると、休憩に入りやすくなります。無理をせず立ち寄る文化が広がるといいと思っています。
今日の帰り道に一つだけ確認しておけること
今日の帰り道、スマートフォンで「宇治市 クールスポット」と検索してみてください。自分の行動圏に涼める場所がどこにあるか、場所を覚えておくだけでも違います。週末に家族と出かけるなら、そのついでに一か所だけ場所を確認しておくと、暑い日に動きやすくなります。
わたし自身、去年の夏に外を歩いていて急に体が重くなったことがあって、それからはアラートの確認を習慣にしました。 大げさかなと思っていたのですが、一度見るようになると「今日は無理しなくていい日だ」と判断できるのがありがたいです。
毎年のことだからと後回しにしがちですが、今年の夏の前に一度だけ確認しておくと、きっと動きやすくなります。近くを通る機会があれば、クールスポットをのぞいてみてください。











